[ カットは「春のうららの隅田川・・・」で始まる滝廉太郎の「」の切手 ]
  



時は春、日は朝、朝七時、片岡に露みちて、揚雲雀なのりいで、蝸牛枝に這ひ、
神、そらに知ろしめす。すべて世は事も無し」  (ブラウニング・上田敏訳)




      
(モナコ)

   
図柄はウフィチ美術館にあるボッティチェリの「春(部分)」

1995年彼の生誕550年記念に発行され、その年の
世界で最も美しい切手に選ばれた。




ボッティチェリの「春」に想を得て、 春と名のつく曲にちなんだ切手を拾い出してみた。それにしても四つの季節のうち、他の夏・秋・冬の名のつく曲が余り思い浮かばないのはどうしてだろう。



春の小川
 (日本)

「春の小川」は当初「さらさら流る」だった
歌詞がのちには口語体で「さらさらいくよ」に変えられた


早春賦♪」 
(日本)


 宮城道雄
 (日本)


筝曲「春の海♪」はフランスの女流バ
イオリニストがバイオリン用に編曲して
以来広く海外に知られるに至った 


               
 


ヴィヴァルディ 
(モナコ)


 彼の「四季」のなかの「春」はあまねく人口に
 膾炙し 余りにも有名である

ベートーヴェン
 (モナコ)


バイオリンソナタ第5番は「♪」と呼ばれるが、
大半が暗いなかでいかにも春の訪れを感じさせ明るく
  希望に満ちた曲想から来た通称である




メンデルスゾーン
(ドイツ)

春の到来を思わせる「春の歌♪」の旋律

シューマン
(ソ連)

  
交響曲第1番は彼自身が「春」と名づけたと言われる
 親の猛反対を押し切ってクララと結婚した翌年の作品で、

彼にも春が来た実感があったのかも



ヨハン・シュトラウス
 (モナコ)


ワルツ王のワルツ「春の声♪」は新春
コンサートの定番となった

 ドビュッシー 
(トーゴ)

フィレンツェに滞在中 ボッティチェリ  

 の「春」にインスピレーションを得て  

 交響組曲「春」を作曲した

ストラヴィンスキー
(グレナダ)


舞踊組曲「春の祭典」は20世
紀初頭の初演、伝統的な音楽
語法を覆す暴力的なリズムは
大きな波紋を投じた

                                                                                                           
                                                                                                                        



(今流れている曲は、ヴィヴァルディ作曲「四季」の中の『春』です)