ライフマスク


 さすがはベートーヴェンと申すべきか、切手にデスマスクならぬライフマスクを遺している音楽家は彼だけのようである。 生前或るピアノ商が自分の店先に飾るために作らせたという代物、何とも沈鬱な表情だが果たしてピアノは売れたのかどうか。

 一方、顔ではなく「手」を遺したのは、共に稀代のピアノの名手と謳われたリストとショパンである。 もっとも、二人ともずば抜けて長い指の持ち主だったわけではなく、リストは並み、ショパンの方はむしろ普通より短くて「奇跡の指」とまで云われたらしい。




ドイツ

(没後125年記念)

ライン州

モルジブ

(没後150年記念・没した部屋とライフマスク)


東独

(リストの左手)

アジュマーン

(ショパンの左手)





                   

(今流れている曲はベートーヴェン作曲『エリーゼのために』です)