印象主義

 19世紀後半フランスで、従来のアカデミックな形式主義に対する反撥から絵画・音楽の分野で新芸術運動が起こった。いわゆる「印象主義」である。
音楽の印象主義はドビュッシーを中心に展開されたが、印象派絵画ばかりでなく、ヴェルレーヌ、ボードレール、マラルメの詩などの影響も大きく受けた。
 音色や雰囲気を強調する手法はラヴェルを始め、プーランク、デュカース、ダンディなどに受け継がれて更なる展開を見せ、更にファリャ、アルバニス、シマノフスキ、レスピーギなど他国の作曲家にも多大の影響を及ぼし、20世紀音楽への転回点となった。




モネ「印象--日の出」
 (モナコ)
「印象主義」の言葉はこの絵の題名に由来する

シスレー「マルリ港の洪水」 
(モナコ)
印象派の中の印象派と言われる画家



ドビュッシー
 (マラガシ)

背景はオペラ「ペレアスとメリザンド」

 ドビュッシー 
(ジャージー)

 背景は代表作「海」
の一場面

フォーレ 
      (フランス)     
 
ドビュッシーと共にフランス歌曲を

      ドイツ歌曲に比肩する位置にまで高めた


ラヴェル 
(モナコ)

デュカース
(フランス)
  
 ダンディ 
(フランス)

                        

ファリャ
(スペイン)

アルベニス
(スペイン)

シマノフスキ
(ポーランド)

 レスピーギ
(イタリア)



プーランク 
(フランス)

オネゲル 
(ドイツ)

ミヨー 
(フランス)

             
上の3人はフランスの新しい作曲家グループ「6人組」のメンバーで、彼らは印象派の行き過ぎを皮肉り、批判し、叛旗をひるがえした。

     

                                       
           

(今流れている曲はドビュッシー作曲『月の光』です)